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小春と呼ばれた少女は、雛鳥を手に取り、木の上を見上げる。そこには小枝で出来た可愛らしい巣が有る。
「落ちたのか…。まったく、そなたは氷太に似ておるな。少し高いが…まぁ大丈夫じゃろ」
小春は手が届く位の枝に捕まり、身体を持ち上げ、足を掴んだ枝の反対側に乗せる。
「小春!落ちたらどうするんだ!」
「朱雀!下から見るな………!」
朱雀はハッとし、後ろを向く。
その間にも、小春は木に登り、ようやっと巣が有る枝の一本下に来た。
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