妄想その1

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「お主は何を考えているのじゃ!ここは協議の場じゃぞ!?……全く、毎度ながらお主の不真面目さには呆れて開いた口が塞がらぬわ」 まるで女王のように威厳たっぷりな口調で檄を飛ばしているのは、白を基準とした正装に身を包むテンペランスだ。 それに対し、 「五月蝿いわね。あたしがどうしようとあたしの自由。貴女に指図される覚えはないわ」 駄々をこねる子供をあしらうように軽くいなすチャイチャイ。 基本的に真面目なツルギはテンペランスに同意し、基本的に不真面目なアランはここぞとばかりにチャイチャイにすりよる。
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