妄想その1

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彼らは団長になってしばらく経つが、団結力が欠けていた。 それでもある一件以来、ツルギとテンペランスは信用のおける間柄にはなったのだが、チャイチャイとアランは何となくそれが気に入らなかった。 どこまでも真っ直ぐで真面目なツルギと純粋なテンペランス。 先の一件も含め、何故かこの二人を見ているとイライラするのだ。 良くも悪くもチャイチャイとアランは大人であり、プライドを持っている。 何かと仕切ろうとするテンペランスにそれらを刺激され、嫌悪感が高くなっていくのだ。 現在においてこの二組の間の溝は深くなるばかりで、到底埋められるものではなかった。
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