話相手?俺が?

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ふぅ、何とか巧くやっていけそうだな、友人も居るみたいだし。 藤倉 「あら、沢村さん、哲平様のお部屋に何か御用でしょうか?」 「藤倉さん、いえ、彼の話相手になっていただけです」 藤倉 「話相手ですか?」 「えぇ、同性で愚痴をこぼす相手も必要でしょう」 藤倉 「確かに、そうですね。」 「学園でも巧くやっていってるようですから、安心しました、だが唯一のネックは彼女ですね。」 藤倉 「鳳条院様ですね。」 「えぇ、彼には関係無いとは言え、有馬の名を有するからには付きまとう問題でしょうね。」 藤倉 「はい、哲平様はお優しい性格ですから、必要以上にお悩みしています。」 「……藤倉さん、俺は思うんです、彼の優しさはこの世界に必要であると同時に不要なのでもあるんだと、この世界はとても矛盾だらけだ。」
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