77人が本棚に入れています
本棚に追加
藤倉
「えぇ、華やかなだけではない、人の心の闇が渦巻く世界、それがこの世界の実状」
「……藤倉さん、こんな言い方おこがましいかもしれませんが、俺は今弟の成長を見守る兄のような心境なんです、俺も貴女と同じで孤児院の生まれです、弟妹達をいつも見守ってきました、彼はちょうどそんな感じなんです、失礼かもしれませんがね。」
藤倉
「貴男もお優しい性格なのですね。」
「ハハッ(笑)、よく言われます。」
藤倉
「ふふっ。」(微笑み)
「まぁ、何にせよここ数年間が勝負ですね、彼が大輪を咲かせるか、蕾のまま枯れるか、まっ、そうならないためにも、貴女たちが居るんでしょうかね。」
藤倉
「はい。」
「じゃぁ、俺はこれで失礼しますよ。」
藤倉
「はい、お休みなさい。」
「貴女も無理しないでくださいよ、それじゃあ。」
最初のコメントを投稿しよう!