祖父からの期待

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今夜も主人の話相手にとなる俺 哲平 「…なんて事があったんだよ。」 「なんとまぁ、ひどい話だなぁ、哲平様に仕返しとは、器が知れますな。」 哲平 「ははっ」(苦笑) 聞けばシャルロット殿に連れられ社交部に見学に行ったらそこに居合わせた鳳条院聖華氏に酷く邪見にされたとか…、主人は関係無いんだが…、まぁ彼女に言っても無駄か。 「何にせよ、社交部入りは難しいですかね、部長たる鳳条院聖華氏が難色を示してるうちはね、総帥の事だから社交部に入りその中心に居座れ…何て言うでしょう。」 哲平 「お爺ちゃんも沢村さんと同じ事言ってたよ。」 どうやら俺が来る前に総帥から電話があったらしく、社交部に居座れ、だの、鳳条院聖華氏の事を女狐だの、散々なことを言ってたらしい、いやはや、子供の水掛け論だねこりゃ💧。 「おっと、それじゃあ、失礼しますよ、今夜は夜勤なんで徹夜でモニター番なんです。」 哲平 「あぁ、ごめんね、つきあわせちゃって。」 「なんのなんの、こんなことで良ければ何時でもお付き合いしますとも、それじゃぁ失礼します。」
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