祖父からの期待

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翌日・主人送り出しにて 「いってらっしゃいませ~」 さてさて、是からどうやって社交部入りを果たすか…、聖華氏自身、主人の人柄を知れば、あぁは成らないとは思うが…、 まぁ何だ、早ければ今日にでも総帥が何らかの根回しをしているのは間違いないだろう、それが聖華氏の逆鱗に触れなければいいのだが… 相川 「どうした沢村、そんな顔して。」 「相川さん、いや、哲平様に起きる事を考えるとね…どうもやるせなくてね。」 相川 「そうだな、だが俺たちが想い悩んでも仕方ないだろ、結果はどうあれ主人自身が決めることだ。」 「そうっすね。」 相川 「ほら、仕事の始まりだ。」 「眠た~い⤵。」 その日の夜 毎度の如く哲平様と話してる訳だが。 「う~ん(悩)、そればかりは俺にはどうする事も……」 哲平 「やっぱり、無理だよね。」 「今回ばかりは流石に無理ですね、どうすれば社交部に入る資格あり、なんて俺にはチョット……それこそ藤倉さんに聞いてみればいいのでは?」 哲平 「今回は俺自身の問題だから自分で考えてみたいんだ。」 「その考えは立派ですね、まぁ期限は無いわけですし、日頃の態度や振る舞い等をまずは心がけるようにしたらどうですか?」 哲平 「そうだね、有馬の名に恥じぬようにしないとね。」 「そうですよ、哲平様はバカみたいに真っすぐなんですから、努力有るのみですよ。」
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