祖父からの期待

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有馬邸・中庭にて 二人は普段着で竹刀を交えていた、 先程から刄を二・三回交えては間合いを取る行為の繰り返しである。 バシィッ!×3 「中々やりますね。」 哲平 「沢村さんこそ、さっきから隙が見当たらないんだけど。」 バシィッ!×2 日が暮れた屋敷に竹刀のぶつかり合う音が谺する。 ………… ……… …… … ~数十分後~ 哲平は汗だくになりながら竹刀を握っていたが、沢村は少し息切れしてはいるが、さほど問題では無いようだ。 「そろそろ終わりにしましょう。」 哲平 「あぁ、そうさせてくれ。」 沢村は何処かから取り出したアクエリアスを哲平に渡した。 「ふぅ~、しんど。」 哲平 「そんな風には見えなかったけど。」
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