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あれから一年、これといった進展はなく、精々仕事の同僚程度の関係のまま時は進んで行った
一ヵ月くらい前から放置されていた屋敷を改築してると聞いたが俺には関係の無い話と高を括っていたある日、俺は総帥直々に呼び出された。
有馬一心
「たった今を持って貴様をこの有馬百貨店の警備員から外す。」
第一声からこれだった。
「えッ…」
降格か?、降格なのか?、いや、解雇、クビなのか?
一瞬で走馬灯の様に考えが頭を巡る
有馬一心
「それで、お前の次の配属先なのだが、」
「えっ、配属先?」
間抜けな声で言ってしまった
有馬一心
「?そうだが、どうした、もしや、解雇処分かとおもうたのか?」
「……はい。」
有馬一心
「安心せい、お前の力を見込んでの転属だ。」
そう言われ、俺は安堵からどっと肩を落とした、
「それで、自分の次の転属先は?」
有馬一心
「ワシの息子の屋敷の警備だ。」
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