406人が本棚に入れています
本棚に追加
滝川一益「まんまと秀吉に先を越されてしまった…、まったくなんてことじゃ。」
一益「柴田殿に着いて行けばなんとかなると思ったが…、どうやら流れはあの猿にあるようだ。信長様のご子息に止めることは出来まいな…。」
滝川益重「叔父上!大変に御座いまする!」
一益「なんじゃ、一体。」
益重「秀吉が…攻めて来ました!」
一益「な、なんじゃと!?遂に来たか…。」
益重「大人しく降れば命は助けるとのこと!ど…どうしましょう!?」
一益「クッ…、むざむざ降るなど、そんなみっともない真似が出来るか!」
益重「な、ならば…どうするのですか!秀吉に一矢報いるのですか!?」
一益「命は粗末にするものでない…、逃げるのじゃ!」
益重「逃げる!?その方がよっぽどみっともないのでは…。」
一益「うるさい!城を取られたらまたいつか取り返せばいいだけじゃ!とにかく今は逃げる!」
益重「わ、わかりました!」
一益「秀吉め…今に見ておれ!必ずやその首、信長様の墓前に添えてやるわ!」
最初のコメントを投稿しよう!