1. 近づく群れ

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「調査係は報告をしろ。」 委員長の近藤と並び、一番前に座る副委員長の土方がそう呟くと、向かいに座っている委員の中から、妙に地味な男が立ち上がった。 「最近ここら辺の高校に乗り込んでくる不良集団がいて・・・見境無しにその学校の不良達を全員病院送りにしてるみたいです。しかも最終的にそのやられた不良達はそいつらの仲間になって、どんどんどんどん人数を増やして・・・この前も集英高校がやられたみたいです・・・。」 山崎はそう話すと体を震わせた。 「どこの高校だ?」 土方が山崎に訪ねるが、山崎は首を横に振った。 「奴らを見た者はもう全員奴らの手先・・・目撃証言も人数の特定も現在の居場所も一切情報無し・・・。」 「んで・・・奴らの最終目的が・・・。」 「ここ・・・銀魂高校を潰すこと。」 山崎が溜め息をつくと、一番前の一番前の席に座り、椅子にもたれながらアイマスクをしていた沖田が口を開いた。
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