150人が本棚に入れています
本棚に追加
「どんな奴だろうとどんな理由だろうと、喧嘩売ってきた奴ァぶっ飛ばせばいい話でさァ。」
アイマスクをおろし、不敵に笑う沖田に、土方は立ち上がった。
「おめぇらぁ!!そいつらが殴り込んできたら返り討ちだ。こっちからすりゃ正当防衛・・・思う存分暴れられるぜぇ。」
土方がそう叫ぶと、生徒会室に集まった異様に人数の多い、風紀委員は一斉に叫び声を上げた。地震でも来たのでは無いかと思うくらい床が振動で揺れる。
「とにかく、全員用心するように。奴らの目的がわからない以上、暴力沙汰もやむを得ない。怪我はするなよ。」
近藤の声に今度は全員に緊張感が走る。土方はタバコの火をつけると静かに呟いた。
「俺たちは風紀委員だ。絶対にこの高校の風紀を乱すな・・・護り通すんだ・・・俺たちの城を・・・・・・死んでもだ。」
今の土方の目はまさに鬼だ。その場にいた全員がそう感じただろう。そう、その顔こそ、『鬼の風紀委員』と異名をもつ彼その物だった。
最初のコメントを投稿しよう!