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校庭には、遅刻にもかかわらず、今来ましたと言わんばかりに堂々歩く3年らしき男子が数人いた。
その中のひとりが手を振り返してきたのが見える。
この学校には似つかわしくない、黒髪に短髪で遠目からでも爽やかオーラが漂ってきそうなカンジだ。
「何?知り合い?」
「うん。中学ん時のセンパイ」
「美月とは接点ないぐらい爽やかじゃん」
「そうそう、って何でよ!」
「だって見た目ギャルと爽やか好青年ってカンジだよ~!ギャップありすぎでしょ」
「そう見えるでしょーでもセンパイ高1まであんなんじゃなかったんだよ!!荒れてたんだから!もう辞めたみたいだけど族入ってたし」
「へぇ~意外」
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