左腕の呪い

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久遠「君の力を喰った悪魔の召喚者がいることが分かったんだ。」 雅也「え?あの悪魔は『はぐれ』なんですよ?    前は、召喚した人はいないと言ってたじゃないですか。」 久遠「そういうと思った。    …これを見てくれ。」 と言いながら先生は自分の前で指を踊らせた。 すると光の玉が現れ、その中で黒いフードを被った者が数人歩いている。 身長的に大人や子供もいる。 これは誰だろう…? …ここは何処なんだろう? 久遠「ここは人間界だ。」 僕の心を読んだかのように、 先生は言った。 人間界――… 魔力を持たなかった者が生きる世界… でも、何故人間界? 久遠「最近、人間界で真夜中になると魔物が大量に現れるらしい。    夜遊びしていた少年少女、外で警備していた人間、家に帰る途中の男性など、    外に出ていた者は皆、干乾びている状態で発見されている。    …君の左腕のように…。」 また僕の心を読んだかのように言い、 言い終えたらじっと僕の左腕を見た。 今は呪符を貼って包帯を巻いている。 それを外せば、どす黒いオーラを出して周りの魔力を吸っていく。 だからよっぽどの事がない限り、 包帯や呪符は外さない。
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