好きだからさ

4/4
前へ
/102ページ
次へ
「俺達の関係はさ、世間から見たら異常でさ、辛い思いもしたし、お前を俺だけのものにしたいって思ったけどさ、やっぱ俺もお前と生きたいわ。」 徳井は今までに見たこともないような優しい笑顔でそう言った。 不覚にもその優しい笑顔にドキッとしてしまった俺は、その言葉に黙って頷くことしか出来なかった。 「それに、お前に触れられないのは辛いからな。」 「な、何言ってんですかっ。 この変態サイコ野郎っ!」 「黙れ、馬鹿。」 そう言うと徳井は、俺の唇を自分のそれで塞いだ。 何考えてるか分かんないサイコ野郎だし、変態だし、強情だけど、でもやっぱり、俺は徳井と生きて行きたい。 心からそう思った。 fin. 2010.0612.
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

341人が本棚に入れています
本棚に追加