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「俺達の関係はさ、世間から見たら異常でさ、辛い思いもしたし、お前を俺だけのものにしたいって思ったけどさ、やっぱ俺もお前と生きたいわ。」
徳井は今までに見たこともないような優しい笑顔でそう言った。
不覚にもその優しい笑顔にドキッとしてしまった俺は、その言葉に黙って頷くことしか出来なかった。
「それに、お前に触れられないのは辛いからな。」
「な、何言ってんですかっ。
この変態サイコ野郎っ!」
「黙れ、馬鹿。」
そう言うと徳井は、俺の唇を自分のそれで塞いだ。
何考えてるか分かんないサイコ野郎だし、変態だし、強情だけど、でもやっぱり、俺は徳井と生きて行きたい。
心からそう思った。
fin.
2010.0612.
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