俄雨

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尾形先輩とは部活は違うけど、一目見た時から尾形先輩が好きだった僕はサッカー部のクラスメイトに頼んで繋がりを作ってもらい、仲良くさせてもらっている。 「そうなんですけど、傘がなくて帰れずにいたんです。」 「なら俺の傘入れよ。 俺、折り畳み傘持ってるから。」 尾形先輩はそう言いながら、鞄から折り畳み傘を取り出した。 「えっ!良いんですか?」 「良いに決まってんだろ。 ほら、行くぞっ。」 「えっ、あっ、ちょっ。」 僕は半ば強引に尾形先輩の傘に入ることになった。 ヤバい、どうしよう。 これって俗に言う『相合い傘』だよね? 凄いドキドキしてきた。 .
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