愛言葉

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「たーかちゃん。」 俺は雑誌を読んでいる井本に向かって声を掛けた。 「なんやねん。 てか、貴ちゃん呼ぶなやっ!」 何時も通り『貴ちゃん』と呼ぶと、キレる井本。 だが、雑誌から顔上げる様子はない。 「別に貴ちゃんでええやん。」 「ええことあるか、ボケ!」 あぁ、またキレとる。 まぁ、キレるなんてことは日常茶飯事なんやけど。 てか、相変わらずこっち向かへんなぁ。 「貴ちゃーん。」 「もうっ、なんやねんな。」 「たーかーちゃーん。」 「だからなんやねんって言うてるやんっ!」 .
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