341人が本棚に入れています
本棚に追加
「たーかちゃん。」
俺は雑誌を読んでいる井本に向かって声を掛けた。
「なんやねん。
てか、貴ちゃん呼ぶなやっ!」
何時も通り『貴ちゃん』と呼ぶと、キレる井本。
だが、雑誌から顔上げる様子はない。
「別に貴ちゃんでええやん。」
「ええことあるか、ボケ!」
あぁ、またキレとる。
まぁ、キレるなんてことは日常茶飯事なんやけど。
てか、相変わらずこっち向かへんなぁ。
「貴ちゃーん。」
「もうっ、なんやねんな。」
「たーかーちゃーん。」
「だからなんやねんって言うてるやんっ!」
.
最初のコメントを投稿しよう!