それが俺の日常

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「房野ー。」 「ぼーのくーん。」 「ふさのー。」 「っもう、何ですか!」 さっきから吉村さんがこの調子だ。 俺が楽屋でtwitterをやっていると、何度も名前を呼んでくる。 「だって、房野携帯から顔上げないし、曖昧な返事ばっかだからさ。 さっきから何やってんの?」 どうやら吉村さんは構って欲しかったようだ。 「それは.....すいません。 twitterやってたんですよ。」 「あー、あれか。 楽しいの?」 吉村さんはさして興味がない様子で聞いてきた。 「楽しいですよ。 吉村さんも始めたらどうですか?」 「うーん、twitterとかよく分かんないし。 俺はいいや。」 俺が提案すると吉村さんはそう答えた。 「色んな楽しみ方がありますけど、基本的には呟いたり、フォローしたりするだけなんで簡単ですよ?」 「呟きって『~なう』とか言う奴だろ? 何かある度に呟くなんて面倒臭いじゃん。」 吉村さん、よく分かんないとか言っといて案外知っているみたい。 .
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