貴方の存在が僕を救うのです

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深夜2時。 ふと目が覚めた。 ここ数日、この繰り返しだ。 特定の時間という訳ではないが、眠りに落ちてから3時間程経つと、ふと目が覚めるのだ。 恐ろしい程にスッと目が覚める。 そして虚無感、寂しさに苛まれる。 寂しい。 独りにしないで。 恐い。 助けて。 1人で居ると『独り』だと感じてしまう。 心はぐるぐると感情が渦巻いているのに、頭の中は驚く程クリアで。 気付くと涙が溢れ出していた。 なんでだろ、泣く気なんてなかったのに。 涙を止めようとしても、俺には溢れ出る涙を止める術が分からなかった。 .
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