甘いくちづけ

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「今日、俺の誕生日でしょうが。 本当に覚えてねぇんですか。」 自分から思い出すなんてことはないだろう、そう思って俺は親切に教えてやった。 しかし次の瞬間、俺は徳井の発した言葉に驚愕した。 「......は? 覚えてたけど?」 ......は? 『覚えてた』だと? 「じゃあ、なんで何も言ってくれねぇんだよっ!?」 「『何も』ってなんだよ?」 俺が怒鳴っているにも関わらず、徳井は呑気にそんなことを聞いてきた。 怒りを通り越して、呆れるしかない。 .
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