甘いくちづけ

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「いや、その、ほら、えーっと『誕生日、おめでとう』とか色々あるでしょうがっ!」 なんで、俺から催促してんだよ。 なんか恥ずかしいだろうが。 「誕生日、おめでとう。」 徳井は顔色ひとつ変えずに、そう言った。 .....はああぁ。 深い溜め息が零れた。 うん、徳井はそういう奴だ。 何かを期待していた俺が間違ってたんだ。 「.....もう、いいや。 そうだ、せめてプレゼントとかくれよ。 もう、なんでもいいからさ。」 そう言うと、徳井は考えるような素振りを見せた。 .
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