女心と秋の空

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あかんなぁ。 なんやめっちゃ女々しいやん、自分。 そんな自分に呆れてか、気付くと溜め息が1つ零れた。 そんな時、携帯が震えた。 ディスプレイには『宇治原』の文字。 なんの用やろ。 さっきまで逢うてたのに。 そう思いながらも、心の隅の方では喜んでいる自分がいた。 Receive Mail[001/630] Data 06/05 22:25 From 宇治原 Subject nontitle ――――――――――――――― 今日はほんまにごめんな。 最近忙しくて、なかなか2人で過ごせへんかったもんな。 寂しい思いさせてしもうたな。 明日は俺も菅ちゃんもオフやったはずやから、2人でゆっくりしような。 ―――――――END―――――― メールの文面を見て、自然と頬が緩んでいくのが分かる。 なんで、分かったんやろ。 俺が寂しかったって。 顔には出さんようにしてたんやけどなぁ。 やっぱ、うじには分かるんやろな。 .
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