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男は電話を切ってすぐにタバコを取り出し、吸い始めた。 車内にタバコの煙が広がる。 男は窓の外を見ながら仲間の連絡を待っているのだろう。 少年はわずかな隙を見逃さなかった。 銃口が頭から離れた瞬間、男のポケットから素早くナイフを奪い、車から飛び出した。 男も車から出た。 「ガキがなにしよってんだ。鬼ごっこか?あ?大人の鬼ごっこでもやるか」 男はケタケタと笑いながら少年をゆっくりと追いかける。 そして銃声が鳴り響き、少年は倒れた。
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