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妙な出会いだった
今思い出しても 奇妙
笑えるわ………
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――――――――…
「お願いしますっなんとか逢えませんか!?」
東京
渋谷のど真ん中
ビルの一角で
叫ぶ少女がいた
「あのね、とにかく雪架さんには会えないの!忙しいんだよ彼女は!」
受け付けのガードマンに説得されている。
「お願いしますっ一言でいいんです!!会いたいんです雪架さんにっ………5分でもっなんとかなりませんか!?」
少女は必死の形相でガードマンに懇願している
まるで何か焦っているような
急いでいるような表情でガードマンに詰め寄る
「だからね君、ただのファンでしょう!?こんないきなり事務所に来られたって困るんだよ!」
ガードマンはほとほと困った顔つきをしている。
だが少女は食い下がる様子はない。
「お願いします!ど―――しても私っ………雪架さんにお会いしたいんです!!……じゃあ三分っいやニ分でも結構です!どちらにいらっしゃるんですか!?雪架さんはっ」
こんなすったもんだなやり取りをかれこれ20分以上は続けている。
ここは東京・渋谷にある《古深芸能事務所》
決して大手ではないが、近年では人気歌手やタレントなどを排出し業績を伸ばしている今年創立10周年の芸能事務所だ
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