貴女を奪った憎き妖樹
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何故、その樹の華は 淡紅色に咲くのだろう その樹はやがて血塗られて 貴女の心に入り込み 貴女の心に咲き乱れ 貴女を奪い、散っていく 何故、貴女は魅入られたのだろう その樹はまるで血飛沫のように 舞う華びらで魅了する 貴女はその樹の怪しい魅惑に どこか憧れ、惚れていて もう私の手からいなくなる その樹の名前は「桜」 不気味なほど美しい樹
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