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『星がキラキラ輝いて綺麗』
なんて、安っぽくてありふれた言葉は嫌い。
星空の美しさを表現するのに、
言葉なんて要らないと思うから。
ただ、美しいから美しいと言う。
ただ、綺麗だから綺麗と言う。
それで十分じゃない。
「…綺麗」
ぼそりと呟けば、
俯きがちに満天の星空を仰いだ。
「そうだね、僕もそう思う」
そう言って、君は笑った。
私たちの間に、
言葉なんて必要なかった。
思ったことは、そのまま伝わる。
一番の理解者は君で、
一番の親友だって君だった。
だから私は信じてた。
それが当たり前なんだって。
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