第三話

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  ――死神領のとある森 ローブを身にまとった子供が死神軍兵に囲まれていた。 「ターゲットを確認。捕獲作業開始!」 「やだなぁ。捕獲って……どーぶつみたい」 子供は危機的状況にも関わらず、ニコニコしている。 その笑顔に対し、苛立ちを隠せない死神が武器を構えた。 「うるせぇ!大人しく捕まれ!」 「いやだよ」 そう子供が言った瞬間だった。 武器を構えた死神の首を、子供は鎌を使い、一瞬で落とした。 それに驚いた死神が青ざめた。 「シニガミがひとーり」 そう言い、子供の顔はニヤリと不気味な笑みを浮かべる。 そして子供は鎌に付いた血を振り払った。 「こいつ……ただ者じゃねぇ!」 「あの笑み、怖すぎるっ!」 兵達は後ずさりした。 「はやく逃げ……」 「にがさないよ」 子供の右手が光を帯びると、結界が張られた。 逃げようとした兵は、その結界にぶつかった。 「ぼくをとらえようとした。そのツミは大きいよ」 また子供の近くにいた死神の首が落とされる。 「シニガミがふたーり」 「ぎぃやぁぁぁあ!!」 「うるさい」 叫んだ死神の首も落とされた。 「シニガミがさんにーん――」
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