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子どもの周りに転がる何十もの死体。
死神軍兵は、子供に殺された。
「たいしたことないなぁ。もうゼンメツしちゃったんだね」
子供は兵士の死体を踏みつける。
・・・・
「おなじシニガミなのに。……クククッ」
子供は笑いながら、その場を後にする。
それからしばらくして、物陰からリーズが現れる。
無惨に転がる兵の死体を見てから、リーズは呟く
「……あれがデュアリス・サンシュレイ」
さらに茂みからアランが現れる。
「あの子が?」
「ええ。指名手配されてる男の子みたいだ」
アランは転がる死体を眺めて感心する。
「へぇー。強いですわ」
「たしかに。強すぎると思うけど……」
「軍相手に楯突けるくらいですし……私は到底敵わないですわね」
「私もな」
「そうですか?第三隊隊長であるリーズさんなら倒せると思いますわ」
「どうだろう?」
リーズは鼻で笑う。
「あいつの技量をみれた。任務は完了した」
「野放しにしてて……大丈夫でしょうか?」
「本部に戻らなければならない。野放しにせざるをえないだろう」
「はぁ……」
納得いかない表情のアラン。
「戻るぞ」
「……はい」
アランは渋々リーズに従い、森を後にした。
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