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来年の春挙式のはずだったのだが…大きな出来事が起こった
修二のデザインした家具が賞をとり、急遽アメリカにいくことになった
私は思い切って会社を辞め、修二についていくことに決めた
離れちゃいけないと思ったからだ
それと私の身体の中には新しい命が授かっていて、しばらくアメリカで生活する修二とともに、ついていく決心がついたからだ
日本での結婚式は簡単に行われ、私達はアメリカへと旅立った
『ロスはいいところだよ。この子の環境にもいいかもしれない』と修二は私のお腹を何度も摩った
飛行機にあまり慣れてない私を気遣って、世話を焼いてくれる修二…
『この子は幸せな子ね。故郷が二つもできて』
『ロスではのんびり過ごすんだよ、マヒル』
『修二の活躍がなにより楽しみかな…』
新婚旅行、新居、出産はこれから行くロスである
崖っぷちの女はこれからも、人生で迎えるいくつもの崖っぷちを乗り越えていくつもりだ
お腹の子と修二を守るために…
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