あの時の二人は

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『綺麗な部屋だな…思ってたのと全然違う…』 『だから言ったでしょう?これでもA-la-modeの社員だって』と私は笑った 『アパートなんて思えないや。女子の部屋だな』 『はい、コーヒー。サンプルの家具もらったり、いろいろな展示のインテリアで固めてるんだ』 『特権だな…なかなかいい。一応女子部屋の匂いもするしな』 時任君は1時間くらい私の部屋にいた 『今日はありがとうな、話し聞いてもらって』 『こちらこそごちそうさま。気をつけて帰ってね』 『おう、またな』そういってマンションに帰って行った 結局、結婚ダメになってかなりショックだったんだろな 男は多分、女より繊細だ。あの時の人だってそうだ…女にフラれて会社休んだくらいだもん 私は泣いたけど会社一日休んだだけで済んだ シャワー浴びながら私は思う。あの時…あの公園でこうやって雨に打たれてたら…すべて洗い流して新しい恋愛できたかもしれない いかんせん、梅雨の晴れ間に、同じ境遇の男性との出会い… なぜか恋愛というものが嫌になって… いかんな、私。そろそろ恋愛というものを再開せねば 恋愛崖っぷち、なんて言わないで好きな人できたら前向きになってみよう それが40歳でもいい。少し長い目で恋愛を考えてみよう
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