恋の予感と最悪な再会

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大阪から藤木さんが戻ってきた 『藤木さん、大阪どうですか?』と私は聞いてみた 『順調、マヒルのおかげだよ。食べ物も美味しいし』と笑った 『またすぐに大阪戻るんですか?』 『明後日には戻るよ、今日はアリスとの打ち合わせあってね。店のテーブルなんかのインテリア、共同ですることになった』 『アリスはいいですよ。私もこの前いい仕事させてもらえました』 『噂は聞いてる。今日飲み会というか、顔合わせあるんだけど、マヒルも同行してくれない?』と藤木さんが頼んできた 『ええ!私ですか?』 『用事ある?』 『いえ…別に。わかりました』 栗本さんがくると決まったわけじゃない 一瞬顔合わせられないと思ったけど… あれからメールもないし、私もしていない なんとなく気まずい気分 会社が終わり藤木さんについて、和食の店に行った。顔合わせには静かでちょうどいい店だ 『さすが藤木さんですね、こんな店知ってるなんて。リサーチの王様です』と私は笑った 『当たり前だろ。ここは安くて美味いんだよ』と小声で言った 約束の時間にアリスの人が3人やってきた … やっぱり… その中にはしっかり栗本さんがいた… 『あ…お久しぶりです。須藤さん…』 『こんばんは…』 『なんだよ、マヒルが一緒に仕事した人?』 『はい、栗本さんです。下北沢のカフェや、自由が丘の美容室の件でお世話になりました』 『藤木です。大阪での仕事、よろしくお願いします』 『栗本です、こちらこそ光栄です、よろしくお願いします!』 お互い自己紹介して、和気あいあいと食事会は始まった
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