1201人が本棚に入れています
本棚に追加
お互い目を逸らしたり、適当な会話が続く
『栗本君、マヒル厳しいだろ?会社でも怖がられてるんだ。でもいい子だよ』と藤木さんが言った
『凄く優しい人ですよ。いい人です』と栗本さんが笑った
『誰かいい男いたら紹介してやってくれよな、彼氏中々できないみたいだから』
『もう、藤木さん、余計な事言わないでくださいよ…』
『ほら、いっつもこうなんだ』と藤木さんがからかった
『年上感じさせないというか…守ってあげたくなります、彼女は』と栗本さんの発言に、一緒にきたアリスの人は
『栗本、お前さりげにコクってないか?』
『なんだそういうことか』とからかわれた
『そうです。俺…須藤さんが好きです。すごく…』
私達は一瞬固まった
特に私は…
『マヒル、このチャンス逃したらもう巡ってこないぞ!』と藤木さんは叫ぶ
私は全身真っ赤になり、顔を手で覆った
『私、先帰るんで、皆さんごゆっくり~』と私は店から出てしまった
顔がほてって仕方なかった。その時急に後ろから抱き着かれた
栗本さんだ
『このままでいて!』と彼に言われ、私は立ち止まった
『須藤さんが好きだ。こんな人ゴミの中でも、こうしているの恥ずかしくない…返事はいまでなくてもいいから絶対欲しい…待ってるから』
『栗本さん…私あなたのことずっと探してました…あの公園で5年間も…それはきっと好きだったから。私を慰めてくれて、元気づけてくれたあなたを好きだったから』
『俺のマンションに今すぐきて、お願いだから!』
栗本さんは私の手を引っ張り、タクシーに乗せた
そして栗本さんのマンションに私はやってきた
『俺…ヤバイ…ダメだよ、須藤さん抱きたくて』
そういってキスしてきた
『私も…』
いつの間にか私達は裸になり抱き合っていた
最初のコメントを投稿しよう!