崖っぷちの始まり

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いつも私は崖っぷちに立たされる。それを守ろうとするだけなのに… 妙なあだ名はごめんである 大学を卒業して就職したら自分を変えよう、違う自分になろうと誓った なのに 就職難でまさに崖っぷち!藁にもすがる思いで掴んだ就職先は…闇金あがりの不動産屋 就職して3日目に、警察がきてガサ入れ…社長は捕まり、会社は潰れる 私はもう限界にきていた 借りたアパートの家賃はどうするの?食費は?光熱費は? しかたなしに早朝のコンビニでアルバイトする私… なんのために大学でたのかわからない スラムダンクでルパン三世の赤い彗星はまさに、まさに崖っぷちの23歳だった 片足がもう宙に浮いた時だった! 私にロープを投げてくれた人がいた。毎朝お弁当とお茶を買いに来る人だった 『君、インテリアとか興味ある?例えばカフェの内装や、商業施設の内装とかさ』 とその人は言った 『好きなほうです。部屋の模様替えとか昔から好きでしたから』と笑った 『だったらうちで働かないか?』その人はお金と一緒に名刺を出した 株式会社A-la-mode 中澤雅史 『いつでも電話待ってるから』そういってその人はお弁当とお茶を買い、店をでていった
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