1201人が本棚に入れています
本棚に追加
『ダメじゃないか、いくらお昼でも彼に近づいちゃ…!』
二人で料理を作りながら私は今日の出来事を話していた
『なんかね、ますますがっかりしたよ』
『奥さんとも上手くいってないみたい…』と栗本さんがポツンと言った
『そうなんだ…』
『だからさ…マヒル狙われてるのかも』と彼は笑う
料理をテーブルに並べて椅子に座った
『修二は料理上手だね、私全然ダメだから羨ましい』
『昔から得意だったから。さあ食べようか?いただきます』
『いただきます』
生春巻、グリーンカレー、サラダ…私が作ったのはサラダだけ
少しは料理勉強しないとヤバイかなぁ…
『ところで…最近あの同級生の人と会う?』
『会うよ、住んでるところが近所だし、行ってる居酒屋も同じ、コインランドリーも同じだから嫌でも顔合わすかな』と私は笑った
『そうなの?』
『彼もいろいろあってね、結婚ダメになったり、お母さんガンで手術して入院してたりさ…』
『同級生だからなんでも話せるんだね』
『そういう訳でもないけど…友達としてはいい奴だよ。ホントに』
『俺の知らない学生の頃のマヒルや、その居酒屋にいるマヒル知ってるなんて妬けるよ』と栗本さんは少し拗ねた顔をした
『じゃあ今度私のアパートに来る?それで居酒屋にいく?』
『いいの?』
『うん、問題なし』
『無理してない?』
『してないよ~いつかは招待しなきゃって思ってたんだから』
『今日はもう激しくなりそうだよ?いいよね?』
私は顔を真っ赤にした
彼が宣言したように、今日のセックスはすごかった!私は少し驚いた
『誰にも渡さないから…マヒルの事は』
時任君にヤキモチ妬いてくれたんだ…なんか嬉しかった
最初のコメントを投稿しよう!