ホントの崖っぷち

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ホントの崖っぷち

自由が丘のプレゼンに勝った! 今回の仕事は正直自信がなかったけど、プレゼンは評価されたみたいだ 後は仕事にかかるだけ 私と木下君は早速社長に報告に行った 『そうか…よくやった。いつも言ってる事だが、小さな仕事でも絶対に手を抜くな!相手が思ってる以上の仕事をしていい結果残すんだぞ?』 『わかりました!』 『今回設計はT建設に頼む。内装の事絡めて担当の人としっかりコミュニケーションとっておくんだぞ』 『じゃあ私が午後からでも担当の方に会ってきます』 『担当はこの人になるからな』と名刺を渡された 時任真樹也 一緒に仕事できるんだ! 『木下はオーナーとしっかりコミュニケーションとれよ?前みたいなミスは絶対無しだからな』 『わかりました、ありがとうございます』 とにかく頑張ろうと木下君の背中を叩いた お昼ご飯を食べてすぐにT建設に向かった 仕事は仕事できちんとしないと、時任君にも恥かかせてしまう T建設のビルはすごく大きかった!私はびっくりした。社長はこんなところにも顔効くんだ…あらためて社長の凄さを知る 受け付けで担当の時任君を呼んでもらった 綺麗な女子社員に案内されて、私は応接室に通された 5分ほどして時任君がやってきた 『A-la-modeの人くるからって聞いたから誰かなと思ったら』と時任君が笑った 『私が担当でごめんなさい。今日は挨拶と今回のコンセプトだけ話ししようと思って』 『自由が丘でもかなりいい条件の土地だからな…半端な設計できないな』 『コンセプトはセレブの街の若い奥さんがランチしにきたり、お茶しにきたりできる場所。ママ友さんと集まって一時をすごせるような… あと最近は一人でのんびり贅沢な時間が欲しい独身OLが、自由が丘まで足を運んでこれる気軽な雰囲気 違った要素に見えるけど、目的は一緒なの』 『わかった…テラスなんかは?』 『もちろん。ガーデニングにも凝って、その庭が見れるステキなテラス。土地の面積からして3つくらいかな…』 と私は説明した
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