ホントの崖っぷち

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『だいたいのイメージと、現場に足運んで設計仕上げてみるよ。全体像仕上がったらA-la-modeのほうにいくから』 『お願いします。じゃあ私これで会社戻りますから』 『気をつけて。あ、須藤』 『何?』 『彼氏とは上手くいってるか?』 『なんとかね』と私は笑った。その時、時任君が大変なの何にも知らないで… 会社に戻り、私は不意に有間の言葉が気になった 引き抜きの話し… なんで今頃私なんだろうと思った そして社長にプレゼンの後の事を話してみた 『そんな事言われたのか?』 『はい、勿論断りましたよ』 『有間氏が対抗してくるのは、俺とお前がいい仲だからと勘違いしてるとこから始まってるんだ』 『私と社長ですか!』 『実は昔彼はこの会社にいた事があるんだ…マヒルがここにくるずっと前の事だ 若いうちに才能見出だされてすぐに独立して、空間デザイナーとして活躍している マヒルと付き合いだしたのは偶然だな…ところがあるとき、彼から電話がきて、社長、俺にスパイつけたでしょう?マヒルって女…そう言われた 彼の勘違いでお前達の交際終わったわけだ それからも何かあるごとに俺とマヒル疑ってたみたいだな。なのに自分の才能でせっかくのぼりつめたのに、スタッフ任せになって仕事が荒くなった 今回のプレゼンに来てたのは少しは危機感覚えたんだろな…ホントは脆い奴なんだ有間シュンって男は だから強くなったお前が欲しかったのかもしれないな』 私がスパイに思われてたなんて…ひどい…しかも社長の女なんて… 私は会社を早くでてアパートにすぐ帰り、銭湯に行った そんな馬鹿みたいな理由で半年を否定されたの?私は涙がでてきた
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