ホントの崖っぷち

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ホントにへこむ…私はちびちびと生ビールを飲んでいた 『元気ないな、どうした須藤』と居酒屋に入ってきた時任君が言った 『ちょっとね…仕事の事じゃないんだけど』 『彼氏とは上手くいってるって…』 『そうじゃなくて…』と私は社長に話された話しを時任君にしてみた 『その人と出会ったのは偶然だったんだろ?』 『勿論よ。合コンでね。あの人は35歳だったかな…私のほうがかなり一目惚れでさ』 『きっと半年後にお前が悪気なく、A-la-modeの社員だって話したんだろな』 『多分そうだと思う。なのに私がスパイしてたなんてひど過ぎるよ…引き抜きの話しも納得いく…社長への仕返しなんだってね』 『そんな弱い男ほっとけ。今は彼氏の事だけ考えてたらいいんだ』 『うん…ありがとう。でも…時任君も少し疲れてない?痩せた感じする』 『夏バテかな…外回り多かったし、今年暑いだろ?』 『そうだよね。私は夏バテ知らずの女だから』 『羨ましいよ。さすがは赤い彗星だ』と時任君が笑った 『ルパン三世もタフだし、スラムダンクもタフの集団だからな』 『アハハそんなの関係ないじゃない』と私も笑った 『そうそう、須藤はそうやって笑いながらビール飲んでるのが似合ってる』 時任君とこうしていると元気が出た 嫌な事も吹き飛んだ でもしばらくして私はどん底に突き落とされる… あの男に
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