ホントの崖っぷち

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秋が過ぎ、冬がやってきた 店のオープンは来年の3月になった 12月に入り、私は風邪をこじらせた 『マヒルさん大丈夫ですか?』と木下君が聞いてきた 『うーん、意外としんどい~』と私は弱音を漏らした 『お前熱あるんじゃないか?』と社長がおでこを触った 『先輩、お医者さんいくほうがいいですよ』と後輩の女の子が言った 『仕事終わったら行ってくる…』 後輩が冷却シートをおでこに貼ってくれた なんだかふわふわする… 身体が痛くて、解熱剤を飲んでみた。それでも咳も中々止まらず、熱も下がらない 私は早退して病院に向かった 点滴をしてもらい薬をもらった 残念ながら今日も銭湯と生ビールはお預けだ 一人暮らしって、病気になった時が1番辛い タフな私も今年の風邪にノックダウンだ。夜中にまた熱がでてきて、氷枕を変えた 解熱剤をもう一度飲んで汗を出す 出しては着替えるが朝まで続いた。結局眠れず、熱もあまり下がることはなかった 力も出ないまま私は着替えをしてアパートを出た なんだか道が二重に見える 私はちょうど居酒屋の前で倒れてしまった そのあとの事は覚えてなかった ただ気がつくと自分の部屋で寝ていた 慌てて会社に電話をしたら、休む連絡きましたよと言われた 誰なんだろ?あ…もしかして時任君かな… 私は彼の携帯に電話してみた。でも留守電になっていたので、メールをいれた 【今日、部屋まで運んで会社電話してくれたの時任君ですか】
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