1201人が本棚に入れています
本棚に追加
秋が過ぎ、冬がやってきた
店のオープンは来年の3月になった
12月に入り、私は風邪をこじらせた
『マヒルさん大丈夫ですか?』と木下君が聞いてきた
『うーん、意外としんどい~』と私は弱音を漏らした
『お前熱あるんじゃないか?』と社長がおでこを触った
『先輩、お医者さんいくほうがいいですよ』と後輩の女の子が言った
『仕事終わったら行ってくる…』
後輩が冷却シートをおでこに貼ってくれた
なんだかふわふわする…
身体が痛くて、解熱剤を飲んでみた。それでも咳も中々止まらず、熱も下がらない
私は早退して病院に向かった
点滴をしてもらい薬をもらった
残念ながら今日も銭湯と生ビールはお預けだ
一人暮らしって、病気になった時が1番辛い
タフな私も今年の風邪にノックダウンだ。夜中にまた熱がでてきて、氷枕を変えた
解熱剤をもう一度飲んで汗を出す
出しては着替えるが朝まで続いた。結局眠れず、熱もあまり下がることはなかった
力も出ないまま私は着替えをしてアパートを出た
なんだか道が二重に見える
私はちょうど居酒屋の前で倒れてしまった
そのあとの事は覚えてなかった
ただ気がつくと自分の部屋で寝ていた
慌てて会社に電話をしたら、休む連絡きましたよと言われた
誰なんだろ?あ…もしかして時任君かな…
私は彼の携帯に電話してみた。でも留守電になっていたので、メールをいれた
【今日、部屋まで運んで会社電話してくれたの時任君ですか】
最初のコメントを投稿しよう!