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25日は最終の電車で帰った。コンビニ弁当をまたまた買って歩いていた
居酒屋の隣のマンションで誰か酔い潰れている
よくみると時任君だ!
『時任君!大丈夫?私だよ、マヒル!』
『なんだぁ~須藤かぁ~』かなり酔っている
『風邪ひくどころか死んじゃうよ!ほら部屋何処?』
『こんな馬鹿は死んでいいんだよ~あのね~部屋は805だょ』
私は時任君を抱えてエレベーターに乗った
『須藤~お前クリスマスなのに仕事かぁ~』
『そうよ。時任君もでしょ?』
部屋の前に着き、私は彼から鍵を出してもらった。部屋に入り電気をつけて、ベットに時任君を寝かせる
少しネクタイを緩めてあげた
『須藤、水飲みたい』
『はいはい』
私はコップに水を入れると、時任君に渡した
ごくごくと水を飲み干すと彼は一息ついた
するといきなり私に抱き着くとこう言った
『須藤はよ~、こーんないい女で優しくて、綺麗なのに、なーんでアイツは須藤と別れたんだよ。悔しいぜ!まったくよ!なんでわかってやれないんだよ』
『いいのよ、お互い納得したことなんだから』
『だったら…もう俺のとここい!新しい俺の彼女にしてやるよ』
『ありがとう。そんなこと言ってくれるのは時任君だけだよ…ほら、もう休んで。風邪ひいたらダメだから』
でも時任君は私を抱きしめたまま、寝息をたてていた
私はゆっくりベットに寝かして毛布をかけた
【鍵は新聞受けの中です。慰めてくれてありがとう】
とメールを打ち、部屋を出た
慰めでも嬉しかった。私のステキなクリスマスプレゼントだった
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