恋はやっぱりマシュマロ

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乗り換えの駅で別れた私達…完全に私の片思いになってるんだな…と実感した あの調子じゃ仕事が終わってもこのままだと思う 私は…少し限界にきていた。最近仕事以外、いつも栗本さんの事を考えていた でもきっと、栗本さんの心の中に私はいない アパートに戻り、私はまたお節を食べた テレビのお笑い番組を観ながら、ごろごろしてた 夜になって呼び鈴が鳴った 誰なんだろ? 時任君! 『実家だったんでしょ?』 『お前が一人淋しくお節なんて言うから一緒に食べにきたんだよ』と彼は笑った 私は時任君を部屋に上げて、二人でお節を食べた 『コンビニの予約お節なんだけど美味しいでしょう?』 『またコンビニか』と時任君は笑う 『今日ね…修二に会ったんだ…たまたまね、もう彼の心には私はいないってよくわかった』 『そう決め付けるなよ』 『終わってるんだね、私達』 『もう諦める?』 『うん…』 『だったら次の恋愛見つけろよ』 『できるかな』 『俺じゃダメか?』 『え…?冗談だよね』と私は笑った 『俺は須藤が好きだよ…彼女にしたいくらいだ。俺の事前向きに考えてくれよ』 真面目な顔で、時任君は言った 私は答え出なくて戸惑っていた 『返事は急がない。でも俺は彼より須藤を大事にするし、信じるよ』 私は頷いた 『じゃあ俺実家に帰るわ、またな』 『うん気をつけてね』 思わぬ告白に、私は心臓がバクバクしていた
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