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時任君が電車に乗り、私はマンションへと帰って行った
マンションの前に見覚えのあるシルエットが見えた
私は小走りに駆け寄った
『マヒル…』
『どうしたの?修二…』
栗本さんは私を抱きしめた
『ごめん!いきなり来て!』と謝った
『とにかく部屋に行こう』と私は部屋まで案内した
コーヒーをたてて、栗本さんにだした
『なんで…見送りに来てたの?』
『仕事でA-la-modeいったらマヒルが大阪に転勤になったって社長が…』
『やだ…私二ヶ月こっちにいるだけよ?社長ったら』
『え?そうなの?』
『うん、担当の人事故して代わりに私来たの。来月末にビルオープンだから…』
『もう東京にはしばらく帰ってこれないみたいに聞いたから…』
『帰るよ…そんなの真に受けて…馬鹿みたい。私なんてほっとけばいいじゃない』
『マヒルが…目の前にいなくなって、気付いた事がたくさんあった…たくさんありすぎて中々言葉にも出せなかったんだ
自分が勝手にマヒル疑ってダメにした関係なのに、自分勝手だよな?わかってる、わかってるんだ
でも今言えるのは、やっぱりマヒルでないと俺ダメなんだよ』
『私だって、素直に行動できない自分が歯痒かった…
お正月…公園にいったのも、もしかしたら修二に会えるかもしれないと思ったから
クリスマスだって修二と過ごしたかった
何しても、修二と、修二と!ばかり思ってた。なのに私は意気地無しで…
こうやって会えてるの、夢みたいよ。でも夢なんていやだ…ここにいるの、本物の修二でなきゃ…』
私は栗本さん…いや修二に抱き着いた
長く熱いキスを交わした
私達は激しく愛し合って、何度もお互いの肌と顔を確かめあった
『マヒル、東京に戻ってきたら結婚、しよう。一緒に住もう』
『うん…修二の顔が毎日みたい。ちゃんと料理できるようになるから…私の事奥さんにして』
私達は見つめ合って笑う
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