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シンは廊下を早歩きしながら考えていた。 やはり自分はここにいるべきではないのだろうか・・・ 久しぶりに妹にも会い、その妹を泣かせるなんて兄失格だ。 「フッ、あんなに人を殺した時点ですでに兄失格か・・・」 自虐的な笑いをすると誰かに声をかけられた。 「あれ?あいつって転入生じゃね?」 「お!本当だ!武器開発を失敗した落ちこぼれ君じゃん!」 「おい!待てよ、落ちこぼれ君!」 シンは立ち止まり彼らを見た。 いつも無表情に苛立ちが隠れている。
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