ユカとリナの場合 その1

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告白された。 リナが、男子に。 人気の無いところに呼び出されたリナが不安がったので、物陰からこっそり見るハメになった。 断っておくが、アタシにデバガメの趣味は無い。 男子は最初、もじもじと告白らしきものをしていた。 が、ショートケーキみたいに白くて、甘い匂いをしたリナが美味しそうに見えたのだろうか。 男子は急に、小柄なリナを地面に押し倒した。 アタシはダッシュで駆けつけると、男子を蹴って蹴って蹴りまくった。 口汚く罵倒した。 ボコボコにして罵って、気が済んだ。 冷静になって男子を見ると、そいつは息を荒くして、 「ハ…ァ……お、姉さま……ハァ…ァ……」 とか言っていた。 全身に鳥肌が立ったので、近くにあった拳くらいの石を握って腹に一発くれてやった。 ぴくぴくと体をねじったまま喋らなくなったので、土だらけになったリナを連れ、全速力でその場を離れた。 涙目のリナを抱きしめて、頭を撫でてやって、慰めた。 アタシの腕の中で「怖かったょぅ……」と震えるリナに、アタシはまたまた『守ってあげなきゃ』という気持ちになった。
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