恋人

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あの3人がイジメを止め、おとなしくなったことで教室内の雰囲気が変わり、少しずつだが、話しかけてくれる子が出来たりしているようだ。 「あの3人とはどうだ?」 「うん、この前の夜、高原くんがお母さんと一緒に新しいソフト持って家まで謝りに来てくれた」 高原はあの約束をちゃんと実践したようだ。 「そうか、よかったなー」 「うん!…でも、あの日からあんまり高原くん元気ない。お母さんに怒られていたし。無視ではないけど、話さなくなちゃった」 一度は向き合ったものの、次にどう接していくのか、分からないようだ。 このまま離れて行くことも正解かもしれない。だけど… 「拓馬はどうしたい?また遊びたいか?」 拓馬の意見を聞く。 「ちょっと怖い、けど、元気ないのは僕のせいなんじゃないかって気になる」 「そっか、ならあいつに明日、こう言え」 そして隆也は拓馬に耳打ちをする。すると拓馬は戸惑いと不安を見せる。 「そんなの無理だよ。僕から話しかけたことないもの」 「大丈夫だ。行け。俺の名前使ってもいいから」「がんばれ拓馬くん」 応援され、拓馬は迷いながらも力強く頷いた。
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