復讐劇の開幕

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「ふう」 晴彦さんたちに迎えに行くと連絡を入れて、運転席にいる部長に声をかける 「部長。連絡入れましたよ」 「あぁわかった。じゃあ可愛い部下のために早く行ってやるとするか」 そういうと部長は、結った髪を揺らしながらアクセルを思いっきり踏む 「きゃっ!ちょっと部長いくら渋滞を抜けて道がすいてるからって、そんなスピード出さないでくださいよ!」 「しょうがなかろう。美香が運転したら誰がバックアップをするんだ」 「たしかにそうですが、部長の運転じゃ身体が持ちませんよ!」 「大丈夫だ。死にはしない」 まったく 部長はそこいらの女優顔負けの美人なのに、こんな性格だから未だに独身なんですよ などと思っていると 積んである部長の荷物が私にぶつかる 「あれ?部長アゾート持ってきたんですか?」 「ん?ああ一応な。」 部長の使う武器 アゾートは、私の身長より少し小さいくらいの大剣で 幅が10センチも無く長身細身の両刃剣だ 結構な重さで隊員の誰もが両手で持つのが精一杯だったのに 部長は片手で軽々と持ち上げる 「これをつかうことにはならないでしょうね」 「ああそうだな」 と部長と話していると、現場に着いた はじめ見たときに、それは目標が行った破壊活動だと思った しかし、その光景は、目標が倒されたあとのものだった 腕 足 体 が散乱し、見覚えの有る黒服を着ていた 彩香と晴彦らしき人影は、黒い外套を着た男と戦っており苦戦を強いられているようだった そして、私が車から降りた少し先に、光二の頭が転がっている
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