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それから3年後
「晴彦ー!」
授業が終わり自分の席で、ぐったりしていると
高校のクラスメイトの祐樹がこちらへやってくる
「今回のテストどうだったよ?」
今日は年四回ある期末テストの日
高校を卒業して6年が経っている俺にとっては、どれも簡単な問題だった
しかし、下手に目立つわけにはいかないので、わざと間違って点数を下げている
これまた、わざと点数を下げるのは難しく苦戦を強いられた
「勉強してなかったから、ヤバイかもしれない」
「勉強してないとか言ってどうせ勉強してたんだろう?」
「してないって」
「まあいいや。それよりこれから皆で遊びに行くんだけど、一緒にどうよ?」
「あーわりい今日もバイトだわ」
「えー。何だよー今日もバイトかよ!付き合い悪いなあ」
「俺一人暮らしだから、お金がかかるんだよ」
「そりゃあ仕方ないけどよ。たまには遊んでくれなきゃ俺さびしくて死んじゃうぜ?」
「わーたよ。じゃあまた誘ってくれよ」
と言うと俺は鞄を持ち教室を出る
「じゃあバイトがんばれよー」
教室からは祐樹の声援が聞こえた
下駄箱で外靴に履き替え校門を出る
そこには、黒いワゴン車が止まっており、俺が来るのを見計らったように、ドアが開いた
「テストお疲れー」
開けると動じに美香が出迎える
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