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「なぁ晴彦」
黒服の5人が走る
「ん?何だ?」
「せっかくの初任務だっていうのに、どうしてこうなっちまったんだ?」
俺は、真樹の問いに対して答えた
「どうしてってそりゃあ、この事件のせいで交通が麻痺してるせいじゃないか?」
車で混雑する高速道路を走りながら言う
「こんなことになるならヘリで行けばよかったんだよ。お前もそう思うだろう?彩香?」
真樹は俺の少し後ろを走る彩香に同意を求める
「ヘリは、相手に気づかれるかもしれないからダメだって言ってたでしょ?」
「そうだっけ?」
「真樹さんは作戦会議のときに居眠りしてたから聞いてないんですよ」
光二が話しに参加し、真樹の居眠りを暴露する
「何だお前寝てたのか?」
俺は真樹が居眠りをしていたということを知らなかったので、真樹に問いただすと
真樹は、顔をそらし、口笛を吹き始めた
「まったく・・」
ザザ・・・
左耳に装着している小型の無線機から若干のノイズ音が聞こえ、声が聞こえ始めた
「皆さん対象までもう少しです。急いでください」
道路においてきたワゴン車の中でバックアップしている美香に了解と各々が返答する
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