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「やってみるか?」
「後悔しても知らんぞ!」
男は、こちらに向かって跳躍する
それは、弾丸のごとく向かってくる
刀を振るい、男を切ろうとする
しかし案の定【一度目】の太刀筋は防がれてしまう
「な!」
驚愕の声を上げる
しかしそれは男のほうだった
刀は男の右手により防がれているはずなのに、男は右肩と左枠腹から出血していた
「確かに刀は防いだはずだが・・・」
男は後退し距離を取ると言った
「昔気まぐれに、考えた技でね。斬撃を同時に放つことは出来ないものかと考えた末にたどり着いた技だ。ちなみにさっき言っていた居合い云々はまったく関係ない。そういっとけば居合いを警戒するだろうとおもってな」
「うそをつくとは小癪な・・・。しかし同時に同じ現象を複数を起こすというのは奇跡の域だ。そのようなことを人間が出来るはずがない。」
「あぁ残念ながら俺のは完全に同時ではなく、ほぼ同時なんだ。だから奇跡の域には行っていない。だが暇つぶしに燕を切ろうと奮闘して完全に同時に斬撃を放った者がいるらしいけどな。まああったことはないが・・・」
「では奇跡に近い剣技ということか。面白い。ならば私も本気でいこう」
男は左手で指を鳴らす
すると、炎上していた車の炎が男の身体を取り巻き始める
「これが、私の本気だ!」
そういうと炎は弾け、中から炎の翼と宿した男が現れた
「お前、パイロキネシスだったのか」
「いかにも私は火の属性を得意とする!」
「あっそ。その程度の力で本気だなんて。興ざめだ」
そういうと俺は刀をほぼ同時に17度振る
男は18分割に切断され、肉片がボトリと落ちる
今回は、紙のような手ごたえはなく、本物の肉体だった
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