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「あーあ。やっぱ破れちまったか。やっぱおれの服はキツかったな・・」
「すまん・・・弁償して返す。」
「いや、どうせあんま着ねぇ服だったしいいよ。取りあえずそれ脱げ。大きめの服あったかな・・・?」
そう言って香川に服を脱がせておれは自分のタンスから大きめの服を探し出す。
おれ基本ピッタリ目の服しか買わないからな・・・あーでも前にダチに大き目の服貰ってそのまんまだったような…たしかこの奥に・・・
「お、あったあった。これなら香川も余裕で入るんじゃねぇか?なぁおい香川これ着てみ―――――・・・・」
大き目の服を見つけて香川の方へ振り返ると、おれは言いかけた言葉を止めてしまった。
「ありがとう北見。」
「お、お前・・・・」
「・・む?」
「・・・すっげぇ・・・筋肉だな・・・」
不覚にも、上半身裸になった香川を凝視しちまってた。
恥ずかしいとかじゃねぇ・・・鍛え上げられたその身体におれは唖然としてしまったんだ。
服着てたら全然そんな風には見えねぇけど・・喧嘩はすげぇ強ぇし、結構鍛えてんだろうなって思ってたけど・・まさかここまでとは・・
「お前どうやって鍛えてんだよ・・・」
「別に・・鍛えてはない。」
「はぁ!!?鍛えてねぇでなんでこんな筋肉が・・・」
「和泉さんの元にいたら自然とこうなってた。」
「あぁ・・・成る程な・・・」
なんだか激しく納得だな・・・
確かにあんなクソ強ぇ奴と一緒に喧嘩してたら嫌でも鍛えられるかも・・
「ひや――・・・しっかしすげぇよなぁ・・・」
「お、おい北見・・・なんか、近いぞ・・」
「いやこんなすげぇの見るのおれも初めてでさ・・」
「・・・ッ!!お、おい・・ッ!!」
「うぅっわッ!!!すっげぇ固ぇッ!!!!おれでもそんなんなんねぇのに一体何で・・・」
「き、北見ッ!!!!」
つい夢中になっちまって香川の筋肉にベタベタ触ってたらいきなり香川に大声で叫ばれた。
叫ばれた後で我に帰って見上げると、赤面してる香川の顔があった。
「ぁッ・・・わ、悪ぃおれ・・つい・・・ッ」
香川の顔をみておれもつられて顔を赤くして慌てて離れようとした。
――けど、
「今のは、お前が・・悪い。」
「へ?」
香川はおれの腕を思いっきり掴んで、おれをベッドに押し倒した。
TO BE CONTENUED…
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