4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
いきよいよく体から流れる物に違和感を感じた。
またやってしまった。
実は、これが一回目ではない。
仕事が疲れてるせいか、それとも夢遊病なのか、敏郎は夜中にトイレにいくが気がつくとトイレの隣の部屋の物置にすませてしまう。
バレたら妻の鬼のような顔が頭に浮かぶ。くわばらくわばら。
やっと掃除を終えて床についたのは、5時頃だった。
今日は家族4人で旅行にでかける。
すごく楽しみだが一つだけ気がかりがある。
トイレだ。
うまく出来るか自信がない。
その日は寝ないでおこうか。
いや、泊まった次の日は、俺は運転するし大好きな釣りも楽しめない。
中止にするか…待て待て子供達はこの日をどれほど楽しみにしてるか。そんな事を考えてたら出発の時間になっていた。
妻が荷物を車に詰めて、子供達が後部座席で、ちょっと早いお菓子を食べている。
今日の旅行は中止!!
なんていえないよなぁ~。
不安を抱えながら家を後にした。
今日は平日だし道もすいてるので、2時間ほどで予約していた旅館についた。
子供達は初めて家以外の所で泊まるのでおおはしゃぎだ。それを見ている妻も楽しそうだ。
トイレ大丈夫かな…
旅館に荷物を置いて妻と子供と近くのレジャーランドに遊びにいった。久しぶりの家族団欒なのですごく楽しかった。
不安は楽しいほど倍増していく。もし違う所でトイレをしてそれがバレたらもう父親失格だ。下の子だってちゃんとトイレができるんだ。
そんなことを考えながら歩いていたらいつのまにか旅館に着いていた。
最初のコメントを投稿しよう!